editor's file vol.3

HIDEKI YAMADA
名前:山田 秀樹
身長:171cm
体重:96kg
足のサイズ:25.5cm
B・W・H:100/100/100
生年月日:11月6日
星座:蠍座
血液型:O型
好きな色:黒
出身地:東京
代々木八幡のカフェに現れたその女性は、
挨拶もそこそこに
運ばれたカプチーノを一口すすると、
唐突に喋り始めたのです。。。
「。。。ええ、山田さんに初めてお会いしたのは、アタクシが友達とワイハ〜旅行に行った時でした。
その日はたまたま、友達がひとりでショッピングに出かけてしまったので
仕方なくアタクシはビーチでノンビリしていたんです。
すると、突然隣に座っていたヲトコの人が
『すいません、背中にサンオイル塗ってもらえますか?』って話しかけてきたんです。
それが、山田さんとの初めての出会いでした。」
そう言うと、その女性は一枚の写真を差し出したのです。

甘く、苦い思い出のハナウマ・ビーチ ・・・
「アタクシは突然の申し出に戸惑いながらも、
山田さんの背中にサンオイルを塗って差し上げました。
山田さんの背中は、とても・・・広くて、
サンオイルを塗るのも一苦労でした。。。」
その女性はフッ、と諦めにも似たような微妙な笑みを浮かべつつ
話を続けました。
「『サンオイルのお礼に、一杯ごちそうさせてもらえますか?』
そう言う山田さんに、アタクシは思わず『ええ』と頷いていました。
きっと、旅先だった、といふ事、そしてちょうど恋人と別れたばかりといふ事が
アタクシに隙を作ったのかもしれませんね・・・」
そう言うと彼女は自嘲的に笑いました。

『君の瞳に、カンパイ。。。』
「山田さんに連れられていったホテルのバーに入ると、
ほうぼうのお客さんから山田さんに挨拶の言葉が飛ぶのです。
アタクシが不思議に思っていると、
『実は、社員旅行で来ているんですよ』と白状してくれました。
確か。。。映像の編集をしている会社とか言ってました。」
「そこでカクテルを飲みながら、色々なお話を聞きました。
好きな映画は覇王別姫だとか、
山田さんの来世はミジンコだとか、
得意なスポーツはハンドボールだとか。。。」
「そうこうしているうちに、カクテルを何杯も飲んだせいか、
アタクシ、気分が少し悪くなってしまったんです。
気が付くと、アタクシは山田さんの部屋で介抱されていたんです。。。」
「アタクシ・・・正直、覚悟はできていたんです。
山田さんはとても優しくしてくれましたし・・・
でも、そんなアタクシに山田さんは突然、告白を始めました。
『実は、僕には妻子がいるんだ。
前の会社で2年ほど付き合って、一緒に住む話になった時、
親に「一緒に住むなら結婚しろ」と言われちゃってね。。。
だからプロポーズもしていないのさ。
独身の頃は、あちこちデートに行ったなぁ。目黒寄生虫館とか・・・』」
どいひ〜!!どいひ〜すぎるわっ!!
アタクシは覚悟を決めて
(ホントは記憶がないんだけど)
山田さんの部屋までついてきたのに、
(ホントは泥酔してかつぎ込まれたんだけど)
こんな、突然の仕打ちってないわっ!!
さうして、半狂乱になったアタクシに、山田さんはいきなり
『ゴメン。。。ぢゃ、お詫びのしるしに。。。』と、

おもむろにお金を数え始めたのです。。。
「見損なわないでっ!!アタクシはそんなヲンナぢゃないっ!!」
と、部屋を飛び出したアタクシの背中から
『お〜い、映像編集の仕事がしたかったら、いつでも待ってるぞぉ〜』
といふ、山田さんの声が聞こえたのは、もしかしたら幻だったかもしれません。。。」
「あぁ!!会社の雰囲気が自分に合っているんだ、と
嬉しそうに話してくれた山田さん、
もしも4億円が当たったら、3億でまた宝くじを買って、
残りの1億で家を買うんだ、と言っていた山田さん、
自分の会社の売りは
『質の高い編集と、ちょっとイカした野郎ども』
と、言っていた山田さん。。。」
カノジョはそこまで一気に語り終えるとカプチーノを飲み干しました。
そしてカフェを出て見送る私に、はにかみながら一言だけ言って立ち去ったのです。
『アタシ、今、Avidの勉強をしているんです。』
そう言って立ち去った彼女の横顔は、心なしか晴れ晴れとしていました。。。
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